愛知県(赤味噌県)の県名とその他の地名の由来

愛知県

愛知県という県名の由来は『万葉集』に登場する言葉からつけられた名前だと言われています。
『万葉集』にも詠まれた「年魚市」に由来しています。昔の人々は、湧水のある低地に集落をつくって稲作をしていましたが、この言葉はそのような場所を指しています。

 

「あゆ」という言葉は「湧く」という意味があり、この地は湧き水が豊富な土地だったことから、この地名がついたとされています。

 

県名としては、廃藩置県によって尾張国は名古屋県に、三河国は額田県になったのですが、それが翌年には統一され、県庁所在地の名古屋があった「愛知郡」の名が採用されて「愛知県」になりました。

 

犬山

愛知県にある犬山という地名には「犬を使った猟場」「昔の地名」「神社の位置」という三つの説があります。
昔、この犬山と呼ばれている地方にはイノシシやシカが数多く生息していて、村人たちが猟犬を使って狩りをするのに最適の場所だったということから「犬山」という地名がついたという説があります。昔の物語や戦記物語には「犬山」という言葉が狩猟という意味でも使われています。

 

また、もう一つ説では、『和名抄』に「小野山」という地名が出てくるのですが、これが転じて「いぬやま」とう言葉になり、それが元で「犬山」の字が当てられたとも考えられています。

 

そして最後の説は、大荒田命を祭る大県神社の戌亥いぬいの方角に、大荒田命の娘・玉姫命を祭る針綱神社があるため「いぬいやま」から犬山になったという説もあります。

 

三河

愛知県にある三河という地名の由来は三つの川のことではなく矢作川を表す美称だったと言われています。

 

当時、愛知県の東部を占めていたのが、古代の「三河の国」。平城宮から出土した木簡に「参河国」と書かれたものがあるほか、「三川、参川」などとも表記されています。

 

大化前代には、豊川流域と渥美半島が穂のように突出していたことから「穂国ほのくに」、矢作川流域が「三河の国」と呼ばれていました。

 

「三河」という字からして、一般的には三つの川のことを指しているのかと思われがちですが、実はそういうことではありません。たくさんの川が合流しながら流れる矢作川の豊かで美しい清流のことを当時は「御川」と呼んでおり、そこから起こった地名と言われています。